ある薬剤師のブログ

薬局にて、患者さんとの会話内容のメモなど。

白内障手術がこわい

ある女性の高齢患者さん。

抗菌剤の目薬の処方せんを持ってこられました。

コメントに「手術3日前より使用開始」高齢者でこの処方だとほぼ白内障かな。たまに緑内障とか翼状片。

 

私:白内障の手術か何かですか?

患者:そうなのよ。来月白内障の手術をすることになったんだけど、手術の説明を聞いていたらこわくなっちゃって。大丈夫?

私:病院側としては一通り説明を患者さんにしておかないといけないので、やむを得ないところもありますよね。手術自体は20分くらいで終わるので、先生を信頼してお任せしていればすぐ終わりますよ!90歳の方でも視力が1.5になったという人もいましたよ。

患者:もう、「まな板の鯉」で先生に委ねるしかないわよね。ところで、次回までに近距離と遠距離のレンズがあるそうなんだけど、どっちがいいと思う?

私:うーん、それぞれの良さがあると思いますけど、ご自身の生活の中で近くと遠くどちらをみることが多いのかを考えて選ばれるといいと思いますよ。考えてみてどうしても決めかねたら、先生に相談してくださいね。

患者:わかった。家でよく考えてみる。

私:手術後は目薬をしばらく使うことになりますけど、術後の感染が怖いので、大変だけどしっかり点眼してくださいね。

患者:どうもありがとう。

患者さんは帰りました。

 

私は患者さんの不安が少しでも軽くできただろうか??

 

新しい睡眠薬?

私は田舎の薬局にいる薬剤師です。

高齢者の利用者が多く、睡眠薬の処方も多いです。

 

睡眠薬は(すごく)大きく分けて2種類あります。

①以前よりある睡眠薬ベンゾジアゼピン系):脳の機能を低下させる睡眠薬

②新しい睡眠薬メラトニンオレキシン):自然な眠気を強くする睡眠薬

以前よりずっと睡眠薬を飲んでいる方はもちろん①の睡眠薬です。

 

しかし①はそれなりのリスクがあり、高齢者は夜間に転倒する、などといったリスクがあります。

ですのでお医者さんは、できれば②の新しい睡眠薬に移行させたいと思っています。

 

ずっと睡眠薬を飲んでいる方で、このまま飲み続けていたら認知症になるのではないかと気にされる方もいます。この問題に関しては、まだはっきり結論はでていないようです。

 

睡眠薬に関する不安がある方に対し、方法をとりあえず3つ提案します。

1.今飲んでいる眠剤の量・頻度を減らしてみる

 眠剤を半分にする。もしくは薬局で半分に分割してもらう。

 または1日おきに飲んでみる。

 ダメなら無理せずに。主治医の先生に相談してください。

2.新しい睡眠薬をお医者さんに相談してみる

 お医者さんから提案してくれることもあります。

3.昼寝をなくす

 昼にどうしても眠くなってしまい昼寝をして、夜眠れないのは当然だと思います。

 がんばって昼寝をしない習慣をつけていければ良いでしょう。

 

新しい睡眠薬に変えてもらった患者さんに効果を聞いてみると、

・ぜんぜん効かないから前の睡眠薬に戻してもらった。

・効き目は微妙だけど続けてみる。

・よく眠れるよ。

・悪夢をよく見るようになったから薬を変えてもらった。

反応は様々ですが、新しい睡眠薬を試してみるのはアリです。

ただし、くれぐれもご自身が希望してからが良いと思います。

 

以上です。